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詩集ー未公開のアセンションたちー

86.先生、あのね(詩)

隠してるから恥ずかしいんだろ あの頃の想い出だって 馬鹿になってみたって どうしようもないこの世界で 恥らうことばかり ためらわないで 裸になればみんな同じ人間なんだから 青空よりも青色を見つけた それは幼い頃の自分の眼差し ...
詩集ー未公開のアセンションたちー

85.人工少女(詩)

苦しさから逃れるために 性格と引き換えにして 人格を消去された少女 あの日から今まで 死んだように生きる日々・・・ 「もう人間じゃないの?」 笑いながら尋ねてくる でもその笑みに温もりは無かった 憂鬱もなければ、快楽もないや...
詩集ー未公開のアセンションたちー

84.人形峠(詩)

名前なんてただの記号でしかないと思ってた 私は自我を失った人形だから 命なんてただの証でしかないと思ってた 私はいつでも死にたいと願っているから 嘘じゃないのに 嘘と言って 嘘に騙されて 嘘に殺された とおりゃんせ とおりゃんせ ...
詩集ー未公開のアセンションたちー

83.人 間 牧 場(詩)

so be ・・・ so be ・・・ so be ・・・ たくさんの鳴き声は悲鳴らしい 何やらあの場所に脅えているらしい 人間臭いな・・・ 隣の牧場は・・・ 綺麗だった海を黒く染めた罪 鮮やかだった森林を伐採した罰  人間が人...
詩集ー未公開のアセンションたちー

82.仔猫を撫でるように(詩)

また原子力とか自殺とかテレビが喋ってる また経済効果とか民主主義とか新聞が嘆いてる 安らぎや死刑判決や温暖化は誰の基準で決まるの? 死んだ人は良い人だったと必ず言わなきゃいけないの?  仔猫を撫でるように見つめよう この世界が向か...
詩集ー未公開のアセンションたちー

81.時の忘れ物(詩)

君の匂い あの時の空の色 今と少し似ているね ちょうどこの時間だったかな こうして書いてみると 本当に他人事みたい 選べる言葉なんて 僕には数えるほどしかなく 無力とか 強制とかじゃなくて 今が僕の全てだから あの時の心は「時...
詩集ー未公開のアセンションたちー

80.至福の時間(詩)

男らしいとか 女らしいとか 求め過ぎて 大切な人間らしさを忘れ掛けてたね 何気ない会話 何気ない食事の間に間に 不意に気付いた 自分サイズの幸せ… 至福の時間 それは今なんだ あなたのその笑顔 いつも見ているから つい受け流してし...
詩集ー未公開のアセンションたちー

79.香り(詩)

土の香り 草の香り 風の香り 月の香り 水の香り 空の香り 君の香り 命の香り 思い出探しの道徳心 はしゃぎ疲れた祭りの後に 漂う性感帯を掻き立てる香り 無意識のうちに探してしまう 過去のトラウマにまつわる香り 思い出はい...
詩集ー未公開のアセンションたちー

78.砦(詩)

崖の先端で立ち尽くした 確信犯の太陽が息の根を殺す 失ったものさえも忘れ掛ける そんな脳みそで妄想した詩 唾液はドロドロで 秒針が偶然を装って 崇高はネバネバで また誰かを殺した それを見た僕は見て見ぬふりして… 神様の仕...
詩集ー未公開のアセンションたちー

77.魂のルーツ(詩)

魂のルーツ 今どこにある なぜ探している 自分の正体 分かったらからどうなる? 何も変わらないのに いったいどこから産まれて来た この悲しい瞳、冷たい血液、眠れない闘争心 つまらない毎日の言葉一つ一つにも 今までの何かが関わっ...
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