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詩集ー未公開のアセンションたちー

103.魔王の条件(詩)

ほら道路に転がっている猫の死骸のように 僕の心もノストラジックな丑三つ時 曖昧と死神に愛された悲しい詩をどうかお聞きください あのね。もしもの話。 君が僕だったら それはもはや他人じゃなくなる 僕が君だったら きっと君を嫌いになっ...
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102.僕を葬る旅(詩)

あの頃の僕が 今の僕を追い越せないと泣いてる それを見ている明日の僕はどう思っているかな? カレンダーを捲る度 いつも思う事がある 僕はあと何枚のカレンダーを捲る権利があるのかって 最後の月を迎えた頃に「幸せだった」と笑えるかな? ...
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101.北の果てに女神を見た(詩)

目を閉じて耳を塞いだら 何を感じられるだろうか 今の俺は 束の間の休日の昼下がり 外で遊ぶ子供の声に 僅かな安らぎ見つけた時 不意に思い出したこと 悲しいのはこのまま誰も愛せない自分で終えること 切ないのは初恋の感覚を忘れ去っ...
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100.美化または追憶(詩)

彼女は私にひとつだけ願いを残した 「私のことずっと忘れないでほしい」と あの夏から随分と遠くまできた 今になってその意味の残酷さを思い知る 私の心も随分と遠くにきた 今ある頭の中の妄想は どれだけ正確なのか 楽しかった思い出だ...
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99.脳の地図帳(詩)

「ねぇ、死んだ猫は猫と言わないんだ それは猫の形をした肉の塊なんだって」 また一つ俺の中に新しく記憶が出来た この記憶は大切な所に保存しておこう だって大切だって思った思い出はいつだって 心に切なさしか与えてくれないんだ みんな...
詩集ー未公開のアセンションたちー

98.彼岸花(詩)

君は向日葵のような眼差しだった アイツの事ずっと見守っていた 秘めた嫉妬と苛立ち抑えるように 僕はいつもガムを噛んでいた 誰にも知られないようにしていた 君への思いは結局誰にもバレないまま・・・ あの日燃やした君への手紙は 彼...
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97.誰も知らない革命時代(詩)

父は革命時代に銃声の前で倒れた 僕はその事実を誇りに生きていたけど 世間ではそんな誇りを暇潰しの話題にさらされるだけ 今日起きた事件だとか事故だとかと同じ扱いさ それを悟った瞬間に僕は死んだ そして新しい道徳を手に入れたけど 僕...
詩集ー未公開のアセンションたちー

96.忘却心中(詩)

例えば明日、君が死ぬとしたら 今日のうちに何がしたい? 生きた証しを残そうか 生きる術を見つけようか 例え命が散っても思い出は消えない 例え世界が散っても魂は消えない だけど忘れるのが人間だから その時に忘却心中しようか  ...
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95.毒キノコ(詩)

10月の空は何故か太陽より 君の温もりを求めてた 秋風が怖くなったのは 隣に君が居なくなったから  毒キノコ 初恋より切ない味した 今になって効き始めたみたい 毒キノコ シビアだらけの夜だったのに 今になって・・・愛しい 単...
詩集ー未公開のアセンションたちー

94.道徳の樹海(詩)

黒い雪が降り積もる頃 裸で深い樹海を彷徨えば 人間だって獣になる 生命の為に獣になる いつから決められた 他人に決められた 私の個性では誰も慰められない 首輪の代わりにぶら下げた道徳 外せば直ぐに人間をやめられます それなのに外...
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