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87.愛の匂い(詩)

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最近まで幸せは当たり前に殺されていた
それを蘇らせてくれたのは紛れも無く君なんです

徐々に寒くなってきたけど身体の調子はどうだい?
外に出た瞬間の乾いた匂いが不意に不安を呼ぶんだ

会えない夜が二人をまた大人にしてくれるね
君がいつも使っている枕を今夜は使っても良いかい?
僕とは違うこの匂いが愛の匂いなんだろう
少なくとも今夜抱いた不安は全部和らいだんだ

11月初旬は毎年、僕にとっては不幸の期間で
今年は君が離れて行ってしまいそうで 不意に電話してみた

真夜中の電話に君は眠そうに出てくれた
それだけで安心できた どんな睡眠薬よりもぐっすりと眠れた

会えない夜が二人をまた強く結び付けるね
そう思っているのは僕だけなのか? なんて思っていると
またいつもの悪い虫が余計に不安を煽るから
また君に電話したいけど今日はもう我慢しよう

有り触れた愛の詩なんて この世に腐るほどあるのに
まだまだ増え続けているのは きっと人間だから ずっと求めてしまうから
僕のこの詩も直ぐに埋もれて忘れ去られるだろう
だけどそれで良い それが良い
強がりでも負け惜しみでも無くて… ただ君だけに伝えたいから

会えない夜が二人をまた愛に近づけているね
今はきっと恋からさなぎになった辺りかな
そんな妄想を繰り返てるとまた朝に襲われる
そろそろ君が起きる頃かな 朝のコールはまだかな
それまで僕は愛の匂いの中で眠ってる

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