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詩集-マギーQと私の再構築についてー

7.追憶の椿女

まだ愛が愛だと世間から認識されていた頃、 私は椿で真冬の灰色に染まった空をただ見上げていた。 そこに通りかかった私よりも若い老夫婦が話し掛けてきた。 「なんて醜い花でしょう。燃やしてあげたいわ」 人間...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

6.祭典

そして今宵は神が殺されて100年を祝う祭典だ。 おかげで街中は熱狂の渦に包まれる。 2899.13.86... チベット時間でもう29時が過ぎようとしていた。 私もそろそろ出かける支度を始めよう。 黒...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

5.人間的な……

性的な金木犀の香りが安らぎを与える早朝のこと。 「僕は人間です」と僕は言った。 「実に人間的な嘘だね」と先生は優しい笑みで褒めてくれた。 あれから何年経っただろうか… 今では立派な人間になってしまった...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

4.とあるどこかのワールドエンド

芸術的な愚か者の舞に魅せられた 春泥棒は夏の輝きに我を失い 盲目の秋さえ忘れ去り またいつもの冬に逃げ帰った そんな夢から覚めた夢の中 まだ和歌山の砂浜を泳いでる あれはまだ私が人間だった頃 とあるどこかのワールドエンド ...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

3.神様のメモ

嗚呼、私の性が振動する度に また罪が創られていく 嗚呼、星の光が増す度に また夜が創られていく 誰も悪くないのに みんな悪いから 世界はまた朝を濁らせる 空から降ってきた 神様のメモには 「今を大切に」とだけ書かれ...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

2.楽園採取

10月中旬の夜だってのに 夏の匂いがまだ彷徨っている 暑い路面上で踏み潰されたカマキリが 切なく笑ってる 秋風が伝えた世界情勢は 倫理観が行方不明らしい 僕もそろそろ蟻の群れに 世界の果てまで運ばれそう その先にある...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

1.僕じゃない僕

僕じゃない僕が 誰かと結婚しても 僕じゃない僕が 幼くして死んでも 僕じゃない僕が 世界に絶望しても 僕じゃない僕は きっと希望を捨てないだろう 僕じゃない僕が 宇宙の大動脈を引き裂いて そこから噴き出るコーラ...
詩集-マギーQと私の再構築についてー

序章

ある晴れた日曜日の昼下がり、マギーQは穏やかな笑みを浮かべて告げた。 「もう冬の匂いが庭中を覆っているね。だから、僕もそろそろ旅に出かけるとするよ」 そう言い終えると同時にシベリアから届いた北風に吹かれたマギーQは はじめ...
0-9ショートストーリー

覚醒のメロディー(ショートストーリー)

小さじ1杯の殺意と大さじ3杯の後悔を混ぜたような、 そんな覚醒のメロディーが終末の世界に降り注ぐ… 神が死んで、もう何十年と経ったのに 未だに真実を受け入れない他力本願な自称哲学者たちが 世界を密かに徐々に蝕...
詩集ー未公開のアセンションたちー

188.常識の果実

幸福でも不幸でも無い事が 一番の不幸だと思っていた そんな贅沢病に患った僕が 本当の罪人なのかもしれない そんな常識の果実をかじった その瞬間に世界が解けた 全て細い線に崩れて 私の正体はただの粒子となった そんなお...
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