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86.先生、あのね(詩)

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隠してるから恥ずかしいんだろ
あの頃の想い出だって
馬鹿になってみたって
どうしようもないこの世界で
恥らうことばかり ためらわないで
裸になればみんな同じ人間なんだから

青空よりも青色を見つけた
それは幼い頃の自分の眼差し
写真は確実に色あせても
変わらない心がどこかにあるはずと

 先生、あのね
あの時に書いた日記は嘘なんだ
本当はそんなに楽しくなかった
子供なりに大人ぶった文章を探してる途中だった

何が言いたかった? 何が書きたかった?
知識不足が悔しかった
もっといろんな言葉がほしかった

あれから11年過ぎて今
少しはまともに話せるかな
夏が来るたびに思い出します

 先生、あのね
あの日に書いた夢は本当なんだ
みんなに笑われて冗談にしたけど
子供なりにバカだと分かってる途中だった

 先生、あのね
あの頃に泣いた涙は忘れないよ
本当は痛かった訳じゃなくて
子供なりに惨めさ感じてる途中だったんだ

 そして、今も
あの頃と変わらない夢に向かって歩いてるよ
まだ胸は張れないけど
後悔のないように生きてるよ
また再会出来たら素直に
笑って泣きたいよ、いいよね
先生、あのね・・・

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