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93.誰かの体温の中で・・・(詩)

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強く抱きしめて、 優しいキスをして、
全て受け入れて、 誰かの体温の中の鼓動・・・
命を感じながら永遠に眠らせて・・・

もう何も考えたくない、 全て忘れさせて、
母親の様な、 誰かの動脈の流れの果て・・・
何も言わないで、 何も要らないよ、
何も・・・ 何も・・・

失った夢の数と、 突きつけられた現実の間、
もう嫌だよ、 この夜を最後に・・・

明日が今日になる前に 高く孤独な我
となりには誰も居ない いつだってそう
死ぬ時はそう 孤独だし、一人きりだし、
なのに今夜だけは

誰か抱きしめて、 誰かキスをして、
誰か慰めて、 こんな私でも

誰か教えてよ、 今日の終わりを、人生の終わりを、
泣きながら 月を見上げても 冷たい光が
亡き骸を そっと包み隠す・・・

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