詩集ー未公開のアセンションたちー

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188.常識の果実

幸福でも不幸でも無い事が 一番の不幸だと思っていた そんな贅沢病に患った僕が 本当の罪人なのかもしれない そんな常識の果実をかじった その瞬間に世界が解けた 全て細い線に崩れて 私の正体はただの粒子となった そんなお...
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187.孤独が好き

後悔した思い出が多いと 後になって胃もたれするかな だけど 一人の夜に妄想が捗り 孤独が優しく寄り添ってくれる そういった意味では 後悔も悪くないのかもね ほら、好きな人に 告白が出来なたった方が 何年経っても想っている...
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186.あの夏に告ぐ。

あの夏はもう二度と戻らない どんなに悔やんでも どんなに強がっても この夏も もう二度と戻らない 当たり前なのに 過去に囚われて 同じ過ちの繰り返しだ 頭で分かっているのに あと一歩が踏み出せないのは何故? 夏の魔...
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185.妄想プナラリア

どうやら、 神様の賞味期限が切れたみたいだ おかげで世界はパラダイス 貴族の猿が描いたピカソみたいな絵画みたいに 森も海も空さえもぐちゃぐちゃに 混ざり合った景色が延々と広がってる どうせなら、 醜い欲望だけ濾過して綺麗に...
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184.女優症候群

色々演じ過ぎたせいで 本当の自分を見失ってませんか? 会社での自分 家族と居る自分 一人の時の自分 本当の自分なんて存在するのかな? 黄昏時に見た夢と 夢から醒めた夢が 違う事なんてよくある話さ それじゃあ このま...
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183.祝福の屍

空にありがとう 花にありがとう 海にありがとう 人にありがとう この地球に僕たちが居る理由は 自然を祝福する為なんだろうね そう悟った瞬間から 世界の色彩が輝き始めた ほら、心は既に知っていた 僕らは自然に生かされ...
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182.楽園への歩み

目に沁みる程の朝陽を浴びて たくさんの後悔を抱えながら出掛けよう 足を引き摺りながらでも 手垢まみれになった夢だとしても ほら、死臭が爽やかに横切った やはり、時間には限りがあるらしい でも、それは怖い事ではないよ 終わり...
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181.ラブソングが嫌いなキミに捧げるラブソング

時計の前で時間を探すような 燈台下暗しな毎日さ まして愛なんて目に見えないもの 探すだけ時間の無駄な気がして どんなに言葉を並べても 僕の感情をキミに伝える事は無理だと 昔の哲学者が教えてくれた ましてラブソングが嫌いなキ...
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180.ホテルメモリ

民主主義に有罪が下った そんな偽善から逃げるように 辿り着いた国道沿いにある 昭和が漂う懐かしいホテル 「その部屋には全ての記憶が眠っている」 そんな謎めいた看板を潜れば 人間は生きているだけで 何かしらの罪を犯し続け...
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179.ちょっと月の裏側でティータイムを

西暦1985年から 何だかおかしいと思ってた 無敵バイアスのせいで 僕らの世代が犠牲になった また忙しいせいで 誰かのせいにしてる そっと見上げた空には 誰にも気付かれない モーニングムーン そうだよな、逃げても無...
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