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94.道徳の樹海(詩)

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黒い雪が降り積もる頃 裸で深い樹海を彷徨えば
人間だって獣になる 生命の為に獣になる

いつから決められた 他人に決められた
私の個性では誰も慰められない

首輪の代わりにぶら下げた道徳
外せば直ぐに人間をやめられます
それなのに外せないこの教育は正解なの?
人間を殺してはいけません
自然災害なら許される?
生まれ持った欲望に問い掛けてみても…

冷たい温もりに包まれた あの日々を恋しく想えば
過去と未来に笑われた それが唯一の救いだった

他人の解釈で 他人に嫌われた
私の個性では誰も笑ってくれない

老人は感覚で物を言う
政治家は正論で見下す
それなのに認めないこの感情が悪魔なの?
女らしさを求め過ぎたせいで
人間らしさを無くしてしまった
笑っても良いよ 裸の私を見て…

有り得ないニュースを眺めながら
深い道徳の樹海を抜け出したからか
この先も変わらない景色が広がっていた
絶え間なく続く人間の覚醒
くだらない事を尋ねるよ
この先、人間は何に進化するのだろう…

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