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110.退化論(詩)

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細胞が伝える生命の歴史

指は思うように動くけど… 役に立つ事は出来ていない

目は不自由なく見えるけど… 真実なんて見えてこない

耳はちゃんと聞こえるけど… 本当の気持ちは聞こえない

鼻は周囲を匂えるけど… 大切な人の匂いは忘れてしまい

口は食欲を求めるけど… 犠牲になるものを想う事は無い

人間だけなのかな この感覚を表そうと足掻くのは…
申し訳ないな 地球上の生命に愛を込めて…

昔はどうだった? 人間なんて寄生虫は必要だった?
今はどうなんだ? 人間なんて自己中は必要なのか?

殺して構わないよ 寧ろ、殺してください
生命じゃなく 文明ごと 罪も罰も 明日さえも

想ったよりも速く走れない… 文明に逃れた罪

鋭い牙も角も持たない… 道具を生み出した罰

羽も翼も生えてない… それでも飛ぶ事が出来る罠

無駄に生える髪は必要なの?
無駄に祈りを求める神よりは必要か
指は5本ずつ必要なの?
5本無い人の方が上手に使いこなせてる皮肉
手足は2本ずつ必要なの?
無い方が有難みを感じるという矛盾
僕はこの世界に必要なの?
それは死んでも質問してはいけない質問
なんで生まれてきたの?
全てに答えは必要なの?
いつかを境界に退化し出したのは誰?

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