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105.眠れない夜に(詩)

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白いシーツで裸体を隠して
埋もれ掛け 死に掛け 今何時何分?
神経が研ぎ澄まされるほど
漠然とした何かに怯え始め

眠れない夜に響く秒針は
確実に訪れる命の終わりへと誘う様で
眠れない夜に響く感性と
それに釣られた煩悩が漠然とした不安の正体を明かす
「一人きりで死ぬのが怖いんだろう?」

人間単位で物事を考えたら人生は難しく
地球単位で平和を考えたら答えは出せなく
宇宙単位で生命を考えたら全ては美しく
個人単位で将来を考えたら朝に笑われるだけ…

眠れない夜に響く鼓動は
確実に生きている証明が頼りなくて
眠れない夜に響く世相が
この感覚が止まればどんなに楽になろのだろう
今夜の月も僕を嘲笑うだけで

虐待された幼い頃の感情は 今も心の檻に閉じ込められているけど
大丈夫だよ そのままの方が殺されずに済みそうだから

眠れない夜に響く想いは
今まで殺してきた私の感性が降り積もって
眠れない夜に響く秒針が
私の涙に変わり誰のせいでもない朝が息の根を指す
溺愛し過ぎた私の時計

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