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106.無音ストリップ(詩)

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「いい歌だね」と言われる度になんか不安になる
「ひどい詩だね」と言われる度にやっぱり弱くなる
なんて不便な思考回路なんだろう

街中では使い捨ての
Lovesongで溢れ返っている
時代を人質に取られた悲しい歌たち
夜になると忘れてしまう
言葉を掻き集めたはずなのに
僕の中では涙が止まらない

別に何が悪いなんてルールはどこにもない
別に誰が悪いなんて明確な理由もない
ただ生まれた子供に罪はないから

僕の中で生まれた
感情が詩になる瞬間なのに
悲惨なニュースが頭を過るから
閉ざされた窓を開けると
蒼く輝いている月が
悲しい顔で泣いてる

誰も居ない遊園地みたいに
孤独を強く強要された夜だった

僕の思想を殺して 僕の感情も殺して
月の涙を心に流したら 僕も宇宙になれるだろう
そうすれば少しは まともな詩が生まれるだろう
きっと… きっと…

流行を求めたら 流行に遊ばれて
流行に騙されて 流行に捨てられるだけ

街中では使い捨ての
Lovesongで溢れ返っている
時代を人質に取られた悲しい歌
閉ざされた窓を開けると
蒼く輝いている月が
悲しい顔で泣いてる

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