詩集ー未公開のアセンションたちー

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詩集ー未公開のアセンションたちー

99.脳の地図帳(詩)

「ねぇ、死んだ猫は猫と言わないんだ それは猫の形をした肉の塊なんだって」 また一つ俺の中に新しく記憶が出来た この記憶は大切な所に保存しておこう だって大切だって思った思い出はいつだって 心に切なさしか与えてくれないんだ みんな...
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98.彼岸花(詩)

君は向日葵のような眼差しだった アイツの事ずっと見守っていた 秘めた嫉妬と苛立ち抑えるように 僕はいつもガムを噛んでいた 誰にも知られないようにしていた 君への思いは結局誰にもバレないまま・・・ あの日燃やした君への手紙は 彼...
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97.誰も知らない革命時代(詩)

父は革命時代に銃声の前で倒れた 僕はその事実を誇りに生きていたけど 世間ではそんな誇りを暇潰しの話題にさらされるだけ 今日起きた事件だとか事故だとかと同じ扱いさ それを悟った瞬間に僕は死んだ そして新しい道徳を手に入れたけど 僕...
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96.忘却心中(詩)

例えば明日、君が死ぬとしたら 今日のうちに何がしたい? 生きた証しを残そうか 生きる術を見つけようか 例え命が散っても思い出は消えない 例え世界が散っても魂は消えない だけど忘れるのが人間だから その時に忘却心中しようか  ...
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95.毒キノコ(詩)

10月の空は何故か太陽より 君の温もりを求めてた 秋風が怖くなったのは 隣に君が居なくなったから  毒キノコ 初恋より切ない味した 今になって効き始めたみたい 毒キノコ シビアだらけの夜だったのに 今になって・・・愛しい 単...
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94.道徳の樹海(詩)

黒い雪が降り積もる頃 裸で深い樹海を彷徨えば 人間だって獣になる 生命の為に獣になる いつから決められた 他人に決められた 私の個性では誰も慰められない 首輪の代わりにぶら下げた道徳 外せば直ぐに人間をやめられます それなのに外...
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93.誰かの体温の中で・・・(詩)

強く抱きしめて、 優しいキスをして、 全て受け入れて、 誰かの体温の中の鼓動・・・ 命を感じながら永遠に眠らせて・・・ もう何も考えたくない、 全て忘れさせて、 母親の様な、 誰かの動脈の流れの果て・・・ 何も言わないで、 何も要...
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92.辿り着けない理想郷(詩)

「優しい人が好き」という人は嫌い その人はきっと優しくないから 「夢を持っている人が好き」という人は嫌い その人はきっと何も持ってないから そんな事を思っている自分が嫌い 全く何もしようとしないから 今の心の中は今日の空のように...
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91.太陽の温もりは本物(詩)

海岸沿いの駐車場で眺めてる 海に飲み込まれている途中の太陽と 全て真っ赤に染まった君の横顔 あの夏は確かに君が居た 潮風とその時の匂いに 君の笑顔がそっと添えられて 想い出は想像を遥かに越え 脳の中の脳に焼き付いてる  君が...
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90.狙われた街(詩)

今日も殺人的な暑さだぜー 湿度67%が気に入らないらしい 雨は降りそうにないのに なんか信じられない事件ばかりだぜー そんな毎日に慣れてしまったから 偉そうな政治家が造った信頼関係を 狂わし宇宙人がこの街を狙っていても・・・ ...
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