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103.魔王の条件(詩)

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ほら道路に転がっている猫の死骸のように
僕の心もノストラジックな丑三つ時
曖昧と死神に愛された悲しい詩をどうかお聞きください

あのね。もしもの話。
君が僕だったら それはもはや他人じゃなくなる
僕が君だったら きっと君を嫌いになってしまう
モラルなんて個人的に必要なのかな?
だって眠るときには忘れている感情

不思議だね。
罪なんて個人的には存在しないらしい
僕が君を犯しても僕は僕で居られるし

それを許さないのはいつだって他人なんだ
僕の邪魔をするのはいつだって矛盾なんだ

やるせないな
もう人間やめようかな
不自由だって思える自由だって想えなくて…

もどかしいのは、僕が人間という位置に飼い慣らされてるから
「そんなに大したことないじゃん 人間」って心が呟く

人間だと諦めながら生きるか… 神だと偽りながら生きるか…
満たされたはず開放感はまた新たな罪悪感に化けて
その螺旋から抜け出せないと嘆いている日々
やがて不都合な明日に襲われて どちらを選んでも僕も殺されるなら

喜んで魔王になろう まだ死にたくないし
喜んで魔王になろう 都合が良いじゃん

優越感に浸ったら負け 曖昧に踊らされたら負け
孤独に泣いたら負け 人間と認めたら負け

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