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98.彼岸花(詩)

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君は向日葵のような眼差しだった
アイツの事ずっと見守っていた
秘めた嫉妬と苛立ち抑えるように
僕はいつもガムを噛んでいた

誰にも知られないようにしていた
君への思いは結局誰にもバレないまま・・・

あの日燃やした君への手紙は
彼岸花のように綺麗で
何故だか分からないフリをして
涙目で遠くを眺めて
悲しい思い出だけ消して欲しいと本気で願って

灰になった手紙をバラバラに踏み散らした

もうとっくに大人になったつもりでいたけど
まだ認める勇気もなくて
何が正しくて何が間違いなのかも分からない
秋風が・・・

幼い声・凛とした瞳・風と漂う黒髪が
走馬燈のようにスローモーションで

あの日燃やした君への想いは
彼岸花のように儚く
何故だか分からないフリをして
涙目で遠くを眺めて
悲しい思い出さえもいつか
笑えるようになりたいと
無力を感じながら歩き出す、
これからは前を向いて・・・

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