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99.脳の地図帳(詩)

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「ねぇ、死んだ猫は猫と言わないんだ
それは猫の形をした肉の塊なんだって」

また一つ俺の中に新しく記憶が出来た
この記憶は大切な所に保存しておこう
だって大切だって思った思い出はいつだって
心に切なさしか与えてくれないんだ

みんなが普通に過ごしてるこの街でさえ
疑問だらけだけど誰も答えてくれないから
今にでも大声で泣きたくなるんです

 やっぱりそうだ!俺の脳の地図帳には
まだ理想郷が記されていないじゃん
人間が邪魔だって思ってたあの日より更に
対人恐怖症が襲って来そうだ
早く見つけないと蝋燭の様な人生の火が・・・

「悪魔を追求して行くと辿り着いた形で
一番近かったのが人間の形な気がするんだ」

真夏にやってる幽霊の話なんか怖くない
この世界で生きてる人間の方がよっぽど恐ろしい
だって同じ生き物同士で殺し合う唯一の生き物で
それにも気付いてないからさらに怖いんだ

今まで色んな大陸が俺の脳にたくさん出来たけど
まだまだ欲望だらけだから涙も美しくない故に
まだ死ねてないんだろうな

 やっぱりそうだ!俺の脳の地図帳には
まだゴール点が記されていないじゃん
人間に生まれた事を後悔したあの日より更に
生きてるこの世界が地獄だと思ってしまうよ
早く見つけないと太陽の様な火に人生が・・・

ムシャクシャしたら人間を殺せばいいのかな?
この詞を読んだ君の脳にも新しい大陸が生まれるかな?

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