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96.忘却心中(詩)

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例えば明日、君が死ぬとしたら
今日のうちに何がしたい?
生きた証しを残そうか
生きる術を見つけようか

例え命が散っても思い出は消えない
例え世界が散っても魂は消えない
だけど忘れるのが人間だから
その時に忘却心中しようか

 あの歴史はもう忘れた人の方が多い
勝った者が正義になってた時代の話
僕が死んだら何日で皆は忘れるだろう
辿り着く答えなんてきっとないのだろう

覚えてます。覚えてます。
あなたの手の温もりを・・・

「死ぬのが怖いのじゃなくて
死んで忘れられるのが怖い」

最後に見たのは不自由な体で
見送ってくれた夏の昼下がり・・・

僕が忘れない限りあの人は
僕の中で行き続けているから

 あの事件はもう忘れた人の方が多い
何の為の黙とうかさえ分からない若者
僕が死んだらいつまで憶えていてくれる
いつになったら消えるのだろう

ここが解放区 さぁ忘却心中・・・

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