詩集ー未公開のアセンションたちー 52.それぞれの朝（詩）
今も世界のどこかで朝を迎えようとしている
希望の朝、絶望の朝、誰かの朝にて
まだ持っている儚い夢を暁に照らして
悲しそうに笑った少年の朝･･･
きっとどこかで争いは今日も無くならないさと
隠れるようにシーツに包まり
平和なフリし...
詩集ー未公開のアセンションたちー 詩集ー未公開のアセンションたちー 51.せめて人間らしく（詩）
優しさと憎しみとが寄り添った
明日が僕に手を差し伸べてる
僕はその手を咄嗟に払い除けた
別に今が不満なわけじゃない
だけど満足もしてない
そんな消化不良な毎日が怖い
その正体は自分の証明がどこにも無いから
死ぬことの本当の理由...
詩集ー未公開のアセンションたちー 50.スパイグラス（詩）
この世とは思えない異臭漂わせて
一度下まで落ちて這い上がって
綺麗だなんて美化してるね
オレの中の絶望好きな喫茶店には
絶望より黒いコーヒー出されて
砂糖の代わりに希望を一杯交ぜて
スパイグラス眺めて神様に善がりたいこの気持ち
...
詩集ー未公開のアセンションたちー 49.ジェンガー（詩）
なんだか曖昧な毎日がお似合いで
いつの間にかタメ息ばかり芽生えて
今にも崩れそうな生き方にまだ気付かないの誰？
この国は引き抜く所なくなったジェンガー
グラついてきたのは取り方の問題じゃない
どうしようもないモラルが笑うジェンガ...
詩集ー未公開のアセンションたちー 48.カナリヤ教室（詩）
どうしたら僕も自由に飛べるかな？
また世界がピリピリしてきたから
幸福の青い鳥も逃げて行ったね
何も言わないのに問い掛けてくるのは誰？
「花は口ほどに物を言う」なんて
洒落た事を言う人も居たもんだな
ねぇ答えてよ 僕の行き先
...
詩集ー未公開のアセンションたちー 47.お母さんへ
子供の頃、うまく話せなくて
母さんに連れられて通った
街の真ん中にあるカナリヤ教室
「どうして、僕だけ普通に話せないの？」
残酷な質問を無邪気にしたっけ
周りの大人達に「ユニークな子」と言われてた
暗い子供だと思われるのが恐かっ...
詩集ー未公開のアセンションたちー 46.エンバーミング（詩）
崩れそうな理性 奪われそうな幻覚
狂わされた未来 永遠なんてどこにもないさ
フライングされた夢には もう追い着けそうにない
この蟻地獄からも 逃れられそうにない
一体何を求めて 一体どこで見失って
一体どこに向かって 今も走り続け...
詩集ー未公開のアセンションたちー 45.エリカ（詩）
笑っていいよ･･･
僕だって君を疑う事があるし
いくら分かり合えたって
所詮は他人だし
人間なんてまだ進化の途中で
今は曖昧な文化に足止めされてるみたい
人が話さなくても分かり合えるには
いったいあと何億年掛りそう？
頭が崩...
詩集ー未公開のアセンションたちー 44.アングラ エロス（詩）
ほら、やらしい音が聞こえて来たよ
始まりの合図は君のエロスから
周りなんて気にしなくても良い
好きなように夜を飛びましょう
･･･お前は卑怯者
･･･お前はもう飽きた
･･･お前は嘘の虚像 アングラエロスだよ
お前の正体は ...
詩集ー未公開のアセンションたちー 43.ありふれた愛の詩（詩）
今日も目覚めた たくさんの細胞も目覚め始めた
脈は動いている 人の温もりもまだ感じられる
当たり前の様に 隣で眠る君の寝顔が何よりの証拠
始めての優しさは うつむいたまま出会ったね
無いものねだりだった幼い心だったから
あの頃は素...