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73.午前の男(詩)

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リアルに見せ付けられた魅惑の背中
忘れられない昨夜の恋が
シャワーでも流せなくて・・・

目が覚めれば午前6時12分
まだ薄く揺れ惑う昨日の月を
ベランダで見上げて・・・

朝の街は疲れた道路に変わって
幾つもの散った恋々が崩れ
笑えなく泣けないラストシーン・・・

 明日の月の形よりも確かなもの
信じれるものなんて何もない
悪い夢なら早く覚めて
午前から午後に変わっても
現実なのか分からないまま・・・

幻の恋愛上手な子猫が今夜も
嘆き声をネオンの街に響かせ
心の罠を掛けて・・・

小悪魔なんて可愛いものじゃなく
騙すくらいなら騙されよう
何度でも・・・

存在するから余計に罪深い
嘘や幻ならすぐに消せるのに
あなたと過ごした時間が切ない・・・

本当はずっといっしょに居たいけど
この街の欲望がそれを許さない
夢であってほしい現実・・・

 明日の夢よりも確かなもの
愛せるものなんて何もない
悪い現実なら早く教えて
午前から午後に変わっても
夢なのかずっと分からないまま・・・

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