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68.現在過去形(詩)

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見掛け倒しの現実に騙されそう・・・
都会の風・・・
絶望の雫・・・

現在何を考えている・・・
それすら分からないくらい・・・
罵声の雨の中の行き止まり・・・

暗くて何も見えない
中途半端な優しさに触れた時くらい恐がっている・・・

悲しいだけなら
いつも心の何処かにあるだろう
言葉では言い表せないくらい

「自分を見失っているのか」
鏡の中の自分でさえ
偽者に見えて仕方ない・・・

8年前はどんな夢を見てた?
誰の事が好きだった?
何を思って過ごしていた?

何気ない日々が今はとても羨ましく
失って初めて気付ける幸せに逃げられた
それすら他人の欲望のせいにして、また後悔に襲われた・・・

いつの頃から意識しだした?
確実に訪れる死への恐怖と・・・ 憧れと・・・

矛盾のプールで泳ぎ疲れた
そのまま沈んでいけば楽になれるのに
力を抜いた瞬間に浮かんでしまうよ
溢れた感情から綺麗なものが逃げるように・・・

自分に負けない気持ちで歩き出せなければ・・・
本当に自分が居なくなってしまう・・・
誰も気にせずに詠い切らなければ・・・
本当の明日は訪れないだろう・・・
輝く朝日を胸に刻み込んで・・・
迫り来る夕陽さえも背負って行かなければ・・・
何も恐くないよ・・・
何もためらうものなどないよ・・・
人生の先に見えるものこそが
真実と呼べるのだろう・・・
足を引きずりながらでも・・・
這いつくばりながらでも・・・
進み続けなければ・・・

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