ガゼルがライオンにキスをして
トンビがタカの子を抱きしめる
そんな柔らかくて生暖かい世界で生まれた歌…
その歌は何処に旅だったのだろう
いつになったら戻るのだろう
答えのない問いをいつも夜空に投げ掛けたけど…
そろそろ世界を統一しようか
そうすれば偽りの日々が逃げ去るだろう
もちろん偽りだらけの平和も消え去るけどね…
遺伝子操作された未来に
希望を抱かなくなった子供たち
それがいつの日か財産になると
本気で信じている大人たちの歌…
神が人間を造ったならば
もっとキレイな歌になっていたのに
人間が神を創ったから
世界は残酷な色を罪に擦り付ける
そろそろ世界も塗替えようか
そうすれば悲しみの過去が消えるだろう
もちろん真実の愛も塗り潰されるけどね…
海が魚たちを追い払い
山が鳥たちを責め立て
太陽が僕たちに別れを告げ
天国と地獄が解散した
そんな曖昧で矛盾だらけの空を見下ろしては
他人事のように西の空へと去っていく
あの頃の自分が問い掛ける
「幸せだったかい？ 幸せだっただろ？
そう言い聞かせないといけないくらい
辛かったんだろ？ なんちゃって」
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