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116.ヒトゲノム(詩)

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誰かが見ている 目の前に広がるこのビジョン
真実とはいつも 少し残酷過ぎるからデフォルメ
それでもまだ思わず目を伏せてしまうけど…

矛盾している答えを求めてしまう
自分が出来上がる過程を見続けて
今 やっと分かったニンゲンと私にそっと… 願いを込めて

 君の形… 君の呼吸… 君の存在が奇跡だとして
私が生きる価値を明確に示す 機械なんて無いけど
愛しく思いたい この宇宙と生命 全ての在り方

まだ生きてる 存在価値の無い人々とこの区域
大衆の記憶では 既に綺麗に消去されているのに
それでもまだ1個体として動ける罪を知って…

明日になれば夢から覚めると信じて
いつの日か明日が来ない日を待ち続ける
今 やっと分かったサベツと私の間にある… ヒトゲノム

 愛の形… 月の呼吸… 虫の存在が私を創り上げて
いつか滅びる人類だとしても 残して逝きたい
ここに居た証拠と この海に全てを返した事を

 僕の形… 僕の呼吸… 僕の存在が無意味だとしても
私は生きてる ここで暮している 誰でも良いから
私という存在を 忘れないでいてほしかったんだ

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