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46.エンバーミング(詩)

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崩れそうな理性 奪われそうな幻覚
狂わされた未来 永遠なんてどこにもないさ

フライングされた夢には もう追い着けそうにない
この蟻地獄からも 逃れられそうにない
一体何を求めて 一体どこで見失って
一体どこに向かって 今も走り続けている

グロテスクな夜に懐いた
疑わしい この現実と愛情
妖しい 月のせいにして
誰かの言葉を借りた愛を
君の耳元に零して
理想的な姿をエンバーミング
・・・永遠に・・・

見破れそうにないトリックは
この世の法則みたいだ
生まれて、育って、見失って、また見つけた
愛がまたどこか逃げないように
鎖で繋いでもまた逃げて行くモノなの

グロテスクな朝に迎えられ
気が付いたこの現実と愛情
眩しい太陽のせいにして
誰かの朝を借りた希望を
君の寝顔の横に置いて
理想的な姿をエンバーミング
・・・永遠に・・・

答えなんてどこにもない人生だから
蝉のような一生でも良いなんて
気安く言えなくなったこの口が
今の自分を崩壊させている悪循環
全てを吐き捨てよう
そして再びエンバーミング
何度でも作り直すよ
理想的な姿になるまで エンバーミング

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