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117.月見うどん(詩)

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昔から十五夜が嫌いだった
人が月を見上げるよりも
人は月に見下されてる気がするから

臆病な僕は全ての罪を隠す様に
布団の中に潜るけど
月は全てを見透かしているように笑う

 器の中にある月見うどんみたいに
グジャグジャにかき混ぜたい
そうすれば地球も綺麗になるかな
今よりも少しはマシになるかな

追いかければ逃げるくせに
逃げたら追いかけて来る
矛盾した距離は縮まることなく

僕の正体はただの泣き虫な弱虫
とっくに脱皮したつもりだったけど
満月が許してくれなかった

 器の中にある月見うどんみたいに
グジャグジャにかき混ぜたい
そうすれば周りは黄金の夜になって
全てを美化してくれるかな

希望も絶望も・・・グジャグジャに
過去も未来も・・・グジャグジャに
罪も罰も・・・グジャグジャに

昔から十五夜が嫌いだった
人が月を見上げるよりも
人は月に見下されてるから

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