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7.追憶の椿女

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まだ愛が愛だと世間から認識されていた頃、

私は椿で真冬の灰色に染まった空をただ見上げていた。

そこに通りかかった私よりも若い老夫婦が話し掛けてきた。

 

なんて醜い花でしょう。燃やしてあげたいわ

 

人間の言葉を知らなかった私は、

それを誉め言葉と捉えて、

ただ朽ちるまで咲き誇る事しか出来なかった。

 

今になって思えば、そんなセピア色に殴られた

写真のような日々が最も幸せだったのかもしれない。

 

今は愛が欲と認識されて随分と時間を無駄に殺されてしまった。

 

今年2002年から、ちょっと未来の話。

マギーQと出会う、ちょっと前の話。

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