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詩集ー未公開のアセンションたちー

168.信念の形

年を重ねれば重ねる程、変化する事ばかりだ 疲れが取れにくかったり、 何かと臆病になったり、 昔、誰かが悪い呪文のように、 愚痴を零していた言葉たちが そのまま僕の身体で実行されているようだ。 極めて常識的な信念は 一般的な形と...
詩集ー未公開のアセンションたちー

167.愛しき人類(詩)

自分の眼で世界の全てを見る事は出来ない そんな当たり前の事をあえて言おう 生身の身体で体験できる範囲と距離は限られている そんな当たり前の事をあえて言葉で表そう この世界に鳴り響く雑音も この街中に飛び交う会話でさえ 全ての音を...
詩集ー未公開のアセンションたちー

166.サレンダー(詩)

世界は僕の一部なんだ 僕は世界の一部なんだ だから他人と比べても意味ないんだ そんな他人すら僕の一部になってる 目を閉じて 深呼吸して イメージして 世界と融ける瞬間を  あと何回捲れる世界のカレンダー 心は痩せ細るばかりだス...
詩集ー未公開のアセンションたちー

165.神殺しラプソディ

昨夜 紫の蜘蛛が 教えてくれた この世界は 僕のものじゃないんだって だから 僕は 蜘蛛を握り潰した 午前2時のパラダイス 飛び散る 液体は とても綺麗な 宇宙色した あの頃の夢 何故だか 涙が流れてた そんな夢から覚めた夢み...
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164.現在地

 3才の僕は まだ母の中に居た  7才の僕は まだ国の中に居た 15才の僕は まだ欲の中に居た 24才の僕は まだ彼女の中に居た 36才の僕は まだ公正の中に居た 51才の僕は まだ父の中に居た 67才の僕は まだ地球の中に居た...
詩集ー未公開のアセンションたちー

163.能率の悪い歩き方(詩)

誰にでも 生涯忘れられない場所がいくつかある 何度も通った通学路 真冬に訪れた海辺 その場所ごとに忘れられない友人や恋人 もう死んでしまった人が居る 昔は嫌いだった言葉 「ありがとう」に助けられた 去った時間はもう戻らない 散っ...
詩集ー未公開のアセンションたちー

162.飛び立つ頃(詩)

 こんなにも冷え切った世界を温めて 何を孵そうとしているの? あなたが思っているほど、世界は容易くないのに 何かを与えたのだからと言って 何かの見返りを期待する性格 あなたが何より嫌っていたはずよね? でも今のあなたは鏡に映...
詩集ー未公開のアセンションたちー

161.歴史鏡にて…(詩)

君の皮膚 私の皮膚 愛の皮膚 欲の皮膚 罪の皮膚 差異の皮膚 未知の皮膚 明日のif 何万年も生きてきた 幾つもの命を捨ててきた その結果がこの有様で… 子供の頃に言われ続けた 大人の道徳を疑わなかった それから世代は変わり 今に...
詩集ー未公開のアセンションたちー

160.欲望通り-絶望街3丁目の悲劇

昔は希望街と名前が付いてた場所 毎日濁った空が一日中夜みたいなベットで あの頃を取り戻そうとフリージアの 花束を食べて眠った 先入観が崩壊を生んだ人の弱さだから 正しい日本語よりも美しい花を早く見つけよう  ようこそ、欲望通りの...
詩集ー未公開のアセンションたちー

159.夕空狂想曲(詩)

今日と言う日がまた過ぎて行く ただそれだけの事なのに なぜだろう 何か切なく思える そんな風が吹いてる・・・ 明日になればあなたに会える それだけが今を生きてる理由 そんなはずはないのに そう勘違いする程に あなたを余計好き...
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