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詩集ー未公開のアセンションたちー

179.ちょっと月の裏側でティータイムを

西暦1985年から 何だかおかしいと思ってた 無敵バイアスのせいで 僕らの世代が犠牲になった また忙しいせいで 誰かのせいにしてる そっと見上げた空には 誰にも気付かれない モーニングムーン そうだよな、逃げても無...
詩集ー未公開のアセンションたちー

174.心の自画像

自分という人間と付き合うのは 自分だって面倒くさい 今の自分に出会う前に4才の自分が邪魔をする 適当にあしらっていると 次は15才の自分が反抗期を向けてくる なんとか誤魔化すように言い訳していたら 21才の自分が全て他人のせいに...
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173.リ・スタート

止まった時計の針は何処を指してる 上か? 下か? それとも過去か? 未来か? 僕等は僕等の正体を探して ようやく辿り着いたのさ さぁ、竜頭を回して再び始めよう リスタート リスタート 僕等がもう迷わないように リスタート リス...
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172.正しい絶望

僕らはいつでも脳に騙されてる だから周囲の価値観が正しいと思い込んでる だから本当の自分にいつまでも出会えないでいる 中途半端な絶望では 中途半端な幸福しか得られない 中途半端な愛情では 中途半端な世界しか救えない  どうか正しい...
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171.それでも僕は忘れてしまう

なんとなく覚えているような どこかで美化しているような そんな頼りない記憶を犠牲にしながら 老い続けるのが人生なのか? そんな悲観ばかりに包まれる前に 昔好きだった歌でも口ずさんでみればいい あの頃の自分にきっと会えるから そ...
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170.自由というなの正体

フォークに生まれたら 刺せばいい スプーンに生まれたら 掬えばいい 明確な目的を持って生まれた無機質たちは 何も悩まないでいい代償として自由を失った それなのに 何の目的も持たずに 生まれた僕たちは 限りなく自由であるはず...
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169.エバーグリーン

まだ秋が秋だった頃 確かに僕は僕だった 言い訳するつもりは無いけど 確かに季節は殺された 大切なものはいつも失ってから気付くけど それではあまりにも遅すぎる ましてや取返しのつかないものなら 尚更 四季は三季となり、二季とな...
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168.信念の形

年を重ねれば重ねる程、変化する事ばかりだ 疲れが取れにくかったり、 何かと臆病になったり、 昔、誰かが悪い呪文のように、 愚痴を零していた言葉たちが そのまま僕の身体で実行されているようだ。 極めて常識的な信念は 一般的な形と...
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167.愛しき人類(詩)

自分の眼で世界の全てを見る事は出来ない そんな当たり前の事をあえて言おう 生身の身体で体験できる範囲と距離は限られている そんな当たり前の事をあえて言葉で表そう この世界に鳴り響く雑音も この街中に飛び交う会話でさえ 全ての音を...
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166.サレンダー(詩)

世界は僕の一部なんだ 僕は世界の一部なんだ だから他人と比べても意味ないんだ そんな他人すら僕の一部になってる 目を閉じて 深呼吸して イメージして 世界と融ける瞬間を  あと何回捲れる世界のカレンダー 心は痩せ細るばかりだス...
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