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186.あの夏に告ぐ。

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あの夏はもう二度と戻らない
どんなに悔やんでも
どんなに強がっても

この夏も もう二度と戻らない
当たり前なのに
過去に囚われて
同じ過ちの繰り返しだ

頭で分かっているのに
あと一歩が踏み出せないのは何故?
夏の魔物なんて信じてないのに
出掛けた直後に鍵を掛け忘れてるような
不安に駆られるんだ

あの夏の挫折が
いつか私を強くする
なんて有り触れた名言なんて
聞き入れらないくらい
夢中に走り出したいのに
あの夏が呼び止めてる
私の背後からそっと
振り向くといつもと同じ
後悔だけが広がっている

もう分かっているのに
また私が勝手に作った
檻に閉じ籠って
クーラー点けっぱなしで眠る…

仲間なんて要らない
思い出なんて言い訳
運が悪かっただけ
それも言い訳

憧れは憧れのまま
私には無理みたい
本当に憧れてた?
そうだ。私は私に成りたかったんだ!

もう二度と後悔なんてしてやらない
私の時間は私だけの宝物
あの夏に告ぐ
もう大丈夫だから
いつでもおいでよ
私は季節さえ走り抜けるよ

あの夏にサヨナラ

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