・・・突然の空爆の音と警戒音交じり
一斉に走り出す人々
状況はなんとなく分かってたけど・・・
悲しみの歴史を繰り返し
築き上げたこの祖国に
別れを告げ乗り込んだ船
状況とは裏腹に穏やかな海
優しさも喜びも全て知ったこの場所の
最後に見たのは炎の中で踊る
僕が産まれ育った家の崩壊
あの峠から眺めた景色も
あの教会で聞いたセレナーデも
もう見ることも聞くことも
出来ないのだと神様が教えてくれた
火傷した両手では
何も持って来られなかったから
せめて幼い頃に聞いていた
子守唄を心に流して
次の行き先なんて
僕には分からない不安と
徐々に遠くなって行く祖国が
余計にホームシックを誘う
「Love and Peace」灰になったこの場所では
とても優しい気持ちになんてなれない
憎しみと悲しみと二度と聞けないあの声の
醜い感情が僕の心を慰めた
まだ飛行機の音がするよ
まだ泣き叫ぶ声がするよ
大人の都合だけで犠牲になるのは
とても残酷すぎるのに
何が欲しいの? 僕の命?
そんなもの要らないから返してよ
僕の大切な人達を
目の前が徐々に暗くなってきた
何のために生まれたのかな?
そんな夢を見た 月曜日の朝焼け
とても華やかに晴れ渡り 雲一つない青空
それでも 今日も何処かで 戦争は続いてる
そんな現実だけで 僕の心を曇らせる日々
Re;繰り返すのは人間の罪で罰というなら
Re;そんな人間を生み出したのは誰の罪だ?
Re;そんな戯言から生まれた僕の詩を
Re;どうかあなたの心で笑い飛ばしてください
Re;それだけで少しは世界が平和になるから
なんてね
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