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78.砦(詩)

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崖の先端で立ち尽くした
確信犯の太陽が息の根を殺す
失ったものさえも忘れ掛ける
そんな脳みそで妄想した詩

唾液はドロドロで
秒針が偶然を装って
崇高はネバネバで
また誰かを殺した
それを見た僕は見て見ぬふりして…

神様の仕業なんて言ったら
君はまた変な顔をするけど
何も不思議じゃないよ
遥か昔から言ってきたこと
何も悪いことじゃないよ
ただ人間が弱いだけだから…

12年前は後悔してた
悲しい過去たちに守られている
崩壊したのは幸福じゃなくて

涙はサラサラで
カレンダーが必然を装って
社会はバラバラで
また過去を美化した
それを見た君は受け流すだけ…

宇宙の仕業なんて言ったら
君はまた嫌な顔をするけど
何も正解じゃないよ
遥か未来に聞いても同じこと
何も悪いことじゃないよ
ただ最後の砦は守らなきゃ…

僕の思考も
君の良心も
世界の生態も
壊されたけど
最後の砦だけは
守り続けなきゃ
もう人間じゃないけど
まだ死んでいないから

「さよなら」も言わなきゃ…
砦で待ってるからって
「ありがとう」も残さなきゃ…
砦が崩壊するまで

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