スポンサーリンク

39.YOKU~産まれ持ってくるもの、そうでないもの~(詩)

スポンサーリンク

僕の中を流れる心のアマゾン河
果てしなく長く細い人生みたいな河
赤と青が交わるその間を 裸で泳いでると
ピラニアの群れに襲われ
僕の骨と欲望だけ残していった・・・

欲しがる気持ち・・・・
哀れむ気持ち・・・・
醜い気持ち・・・・
食べて欲しい・・・・

生まれた時から持っていた
食欲や性欲や物欲の臭い
野生の嗅覚はそれらを嫌い
今まで生きてる合間に
その時々に作り上げた
僕の人格をクロコダイルが呆気なく
一口で食べていった・・・

思いやる気持ち・・・・
守る気持ち・・・・
愛する気持ち・・・・
食べて欲しい・・・・

まだ奥歯に少し残っている
この優しさはお母さんがくれた
初めての気持ち

 全ての生物が持つ
それぞれのYOKU
誰にも分からない?
分かろうとしない?

 この世界の真意
それこそがYOKU
私にも分からない
分かりたくない?

流れ着いた僕の骨が見た
最後の場面は
人間達が恋焦がれて
手に入れたはずの
この世の真実の残骸が
枯れ木と絡まって揺れていただけ

 あなたも必ず持つ
それぞれのYOKU
あなたにも分からない?
分かろうとしない?

この世界の真意
それこそがYOKU
私はもう分からない。
分かりたくない・・・

全て壊そう・・・・
土に返ろう・・・・
白紙にしよう・・・・
夕陽に死のう・・・・

YOKUに抱かれ・・・・
YOKUに迷い・・・・
YOKUに振られ・・・・
YOKUに溺れ・・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました