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167.愛しき人類(詩)

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自分の眼で世界の全てを見る事は出来ない
そんな当たり前の事をあえて言おう
生身の身体で体験できる範囲と距離は限られている
そんな当たり前の事をあえて言葉で表そう

この世界に鳴り響く雑音も
この街中に飛び交う会話でさえ
全ての音を自分の耳で同時に聞く事は出来ない

世界中の子供と握手する事も
当たり前のように見上げる月や太陽も
全ての感触を自分の手で触れる事が出来ない

そんな当たり前の事実を知っているのに
人間は自らの経験のみで
自分の人生を判断しようとしてしまう
まだ世界のほんの一部しか知りもしないのに

それは逆説的に考えれば
まだ自分の中に眠る才能が
無限大に潜んでいるという事
そんな当たり前の事実は知っているか?

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