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43.ありふれた愛の詩(詩)

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今日も目覚めた たくさんの細胞も目覚め始めた
脈は動いている 人の温もりもまだ感じられる
当たり前の様に 隣で眠る君の寝顔が何よりの証拠

始めての優しさは うつむいたまま出会ったね
無いものねだりだった幼い心だったから
あの頃は素直に言えなかった

 桜が舞い散る風も
蜃気楼と踊る風も
枯葉を慰める風も
心まで冷める風も・・・ 全て君と感じたい

出会って三日目から恋しくて 眠れぬ夜が始まった
曖昧で悪戯な長い時間に怯えていた
切なさは一層想いを強くするだけ

 届かない恋しさも
すれ違う切なさも
不器用な優しさも
カラ回る気持ちさえも・・・ 全て君への愛に変えて

始めて一つになった夜から 会えない時間だけ
不安と寂しさが潜む方に向かい
君の名前を何度も呼んだ夜も終わり

 桜が舞い散る風も
蜃気楼と踊る風も
枯葉を慰める風も
心まで冷める風も・・・ 全て君と感じて
いつか約束した「死ぬ時に、何も後悔ないようにしようね」
必ず来る終わりがそこであるように願った

 二度と会えない昨日の君と
二度と消せない過去の罪と
二度と返せない言葉の術と
二度と戻れない日々を・・・ 全て君と寄り添って

目覚めた君の笑顔に心で密かに思った
「死んだ時に、お互いに笑い合えたらいいね」

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