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21.犠牲の世代で生きるということ(詩)

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良かれと思った大人たちは 勝手に社会のルールを変えてみた
結果、目先のメリットよりも 目に見えないデメリットの方が多かった

分かっているよ 僕等は試されて そして失敗した犠牲の世代

「昔よりも裕福になった」と老いた世代が鼻で笑う
だけど、昔よりも人間が人間よりも遠ざかっているんだよ

 裏切られた事 争い合う事 その始まりは全て人間の本能なら
涙を流す事 笑い合える事 そんな当たり前が必要なんだろう

世間は弱肉強食だと 偉い人は堂々と言い切った
それは僕等にも人間を辞める様に命令しているんだよね
だからかな 有り得ないニュースにもすっかり慣れた

また罪も無い子供が殺された この子は何の為に生まれてきた
そんなことはもう考えない 幾ら答えを求めても もう戻らない生命
だけど僕等にはまだやるべき事がある 同じ過ちを繰り返さない義務

 殺された命 産まれてくる命 今の世界では無責任過ぎるから
せめて慰めよう 次の世代まで 犠牲の世代はもう終わらせよう

また今日もどこかで争い合っている
また今日も誰かが死んでいる
まだ人間が人間だと言い切るには早過ぎるみたい
だから人間は神に頼るのかな…

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