詩の形式で気紛れに物語を綴ってます。特に意味はありません。
詩集-マギーQと私の再構築についてー 4.とあるどこかのワールドエンド
芸術的な愚か者の舞に魅せられた
春泥棒は夏の輝きに我を失い
盲目の秋さえ忘れ去り
またいつもの冬に逃げ帰った
そんな夢から覚めた夢の中
まだ和歌山の砂浜を泳いでる
あれはまだ私が人間だった頃
とあるどこかのワールドエンド
...
詩集-マギーQと私の再構築についてー 3.神様のメモ
嗚呼、私の性が振動する度に
また罪が創られていく
嗚呼、星の光が増す度に
また夜が創られていく
誰も悪くないのに
みんな悪いから
世界はまた朝を濁らせる
空から降ってきた
神様のメモには
「今を大切に」とだけ書かれ...
詩集-マギーQと私の再構築についてー 2.楽園採取
10月中旬の夜だってのに
夏の匂いがまだ彷徨っている
暑い路面上で踏み潰されたカマキリが
切なく笑ってる
秋風が伝えた世界情勢は
倫理観が行方不明らしい
僕もそろそろ蟻の群れに
世界の果てまで運ばれそう
その先にある...
詩集-マギーQと私の再構築についてー 1.僕じゃない僕
僕じゃない僕が 誰かと結婚しても
僕じゃない僕が 幼くして死んでも
僕じゃない僕が 世界に絶望しても
僕じゃない僕は きっと希望を捨てないだろう
僕じゃない僕が 宇宙の大動脈を引き裂いて
そこから噴き出るコーラ...
詩集-マギーQと私の再構築についてー 序章
ある晴れた日曜日の昼下がり、マギーQは穏やかな笑みを浮かべて告げた。
「もう冬の匂いが庭中を覆っているね。僕もそろそろ旅に出かけるとするよ」
そう言い終えると同時にシベリアから届いた北風に吹かれたマギーQは
はじめから何も...