詩集ー未公開のアセンションたちー

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詩集ー未公開のアセンションたちー

118. 孤独な豚小屋(詩)

夢を散らせた私は絶望花 今は孤独な暗い部屋で水をまいてる もう一度会いたいな・・・希望蝶を想って 枯れ始めた心は秋空には残酷で 乾いた風と覚めた夢が交互に この醜い顔に突き刺さって また一人  孤独な豚小屋に閉じこもる 少しの...
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117.月見うどん(詩)

昔から十五夜が嫌いだった 人が月を見上げるよりも 人は月に見下されてる気がするから 臆病な僕は全ての罪を隠す様に 布団の中に潜るけど 月は全てを見透かしているように笑う  器の中にある月見うどんみたいに グジャグジャにかき混ぜ...
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116.ヒトゲノム(詩)

誰かが見ている 目の前に広がるこのビジョン 真実とはいつも 少し残酷過ぎるからデフォルメ それでもまだ思わず目を伏せてしまうけど… 矛盾している答えを求めてしまう 自分が出来上がる過程を見続けて 今 やっと分かったニンゲンと私にそ...
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115.デフォルメ(詩)

個人的な欲望は牢屋に閉じ込めた それから平和な日々が訪れた だけど生きていることより 程遠い処に居るみたい 街の隅で生き場所を探してる 猫がとても羨ましく思えた 一度きりの人生を後悔しない様に 手に入れた安定の隙間からボトボト...
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114.視線(詩)

君はうまく隠せたつもりだろうけど 口の横にまだ嘘が付いてるまま ブレーキランプが君の顔と僕の心を赤く染める 例えばこの世界が地獄だとしたら この夜に何を求めて縋る? 君の欲しい物をどれだけ並べたら 安らかに眠れるのだろう 一人...
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113.僕だけの歌(詩)

いつの夏だった? 今よりも視界は低く 目の前に広がる夢は全て輝いていたね 何も分からず、ただ笑い合えたあの頃の親友 今はもう消えてしまった 僕だけが行ける場所に  何故だろう 泣きたくなるのは いつも夏が終わる風 また少しずつ 寒...
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112.仮縫い(詩)

穏やかな波打ち際… そっと目を閉じる この星に生かされている事 ちょっと感じて 何もしないで夢だけを見ていたって 本質が逃げて行く… 僕が僕に嫌われた瞬間 そろそろ行くよ 知らない選択肢を求めて 胸いっぱいの絶望を笑いながら掻き集...
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111.無防備(詩)

最近になって思うんだ 実は片思いの時が幸せだったのかなって 恋から愛に変わる瞬間に怖くなるのは 君を失うことに怯える日々が始まるから  たまに無防備な君の寝顔が 何故か僕の心を強くしてる たまに無防備で生きてみよう 気付かなか...
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110.退化論(詩)

細胞が伝える生命の歴史 指は思うように動くけど… 役に立つ事は出来ていない 目は不自由なく見えるけど… 真実なんて見えてこない 耳はちゃんと聞こえるけど… 本当の気持ちは聞こえない 鼻は周囲を匂えるけど… 大切な人の匂いは忘れてしま...
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109.僕は馬鹿だから(詩)

同じ過ちをなんども繰り返す僕は・・・ 大切だったはずの思い出は何処かに忘れて・・・ ある日、人間の罪は忘れてしまう事だと思った あんなに悲しんでいたのにすぐ忘れてしまう僕が居るから この国のせいにする訳ではないが心の国境を越えたい ...
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