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4.僕を葬る旅(詩)

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あの頃の僕が 今の僕を追い越せないと泣いてる
それを見ている明日の僕はどう思っているかな?

カレンダーを捲る度 いつも思う事がある
僕はあと何枚のカレンダーを捲る権利があるのかって
最後の月を迎えた頃に「幸せだった」と笑えるかな?

サラサラと銀河が銀河を食い尽すように 僕が僕を食い尽してく
そんな夢を見たあの夜から 僕を葬る旅に出掛けたんだ

いつも少し多めに代価は払ってきたつもりだけど
本日も雨の降らない雨雲の空の下で涙を降らせてしまいます
その涙から土は潤いますか? それとも種が無いですか?
もう何枚のカレンダーを燃やしたか分からないくらい
僕を葬る旅

あの頃の母が 今の僕を見たらなんて声を掛けるだろう
そんなつまらない自分の特集を組んでみたかった

路地裏に咲く名も知らない花みたいに 飾らない言葉で良い
ただ「愛してた」と聞きたかった そんな僕を葬る旅は

前に進めば進むほど後退した気がして後悔するんだ
まだあの頃の方がマシだったんじゃないかって
それでもあの頃には無かった手向ける思い出は手にした
寝る前に少し笑みが零れるほどの幸せだけど
僕を葬る旅
前の母親が 前の彼女が 前の自分が
「愛してる」と泣きながら言ってくれました
後の欲望が 後の傷跡が 後の魂が
「もう許して」と笑いながら言ってきました
何故、生まれてきたの? 何故、生きているの?」
あの頃の僕が問い掛ける
「それは美しく死ぬ為だよ」
未来の僕が答えていた 馬鹿みたいに眩しい笑顔で…

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